tribe exhibition -結び目に込められた想い-

40年以上にわたり、トライバルラグ(部族の絨毯)をご紹介されていらっしゃる、tribe 榊龍昭さんの展示会を開催させて頂きます。
アフガニスタンやイランなどを巡る遊牧民の皆さんが育てた羊の毛などを素材に、日々の暮らしを想い、大切な方を想いながら、長い月日をかけてコツコツと手紡ぎし、手織りして、自ら(家族で)使う暮らしの道具として生み出されているトライバルラグ。

生活環境であったり、宗教的な観点であったりと、一枚一枚のラグの背景をお伺いするたびにますます興味がわき、魅力をましていくトライバルラグの世界。
その中でもやはり僕が一番魅力を感じるのは、この一枚一枚が誰かに売る為に織られたのではなく、あくまで自分達の暮らしの道具として織られた物だという事。無地でも用をなす道具ではありますが、そこにあえて紋様を施す事で込める願いや祈り。その純粋さに心打たれるのだと思います。


織り手さんの願いや祈りを感じる貴重な品々を一堂にご覧頂けるこの機会に、その表情と結び目に込められた想いに触れて頂けましたら幸いです。
店主
以下、tribeさんのブログより引用
トライバルラグには、家族や共同体が末永く平和に暮らすために欠かせない知恵と未来へ受け継がれる民族の誇りが、鮮やかな色彩や美しい紋様で表現されています。
『羊を育て、毛を紡ぎ、草木で染め、機で織る。』
一枚の布やラグが出来上がるまでの”すべて”の行程を自分たちで行う。何年もかかる並大抵な作業ではありませんが、それこそが部族の「暮らし」の一部です。ひとつひとつの結び目の間に完成までの物語があり、糸と糸の間にこめられた織り手の思いが感じられます。
人間にとって何が一番大切なのか。トライバルラグを始めとするテキスタイルには、その一端とすべてが美しい色彩や心地よい形で表現されているような気がします。
以上

