うつわ暮らしの道具 テクラ

うつわ暮らしの道具 テクラ

Exhibition
展示会

2021.03.05(土)~03.14(日)

ー世界を布で旅しよう#1ー
前川佐知 ラオスのお母さんと作る手仕事の布 展

「世界を布で旅しよう#1」移動ができない今だから、布から感じる世界を旅しよう!と布がテーマのシリーズをご紹介していきます。まず第一弾はラオスで作られている前川佐知さんの布のご紹介です。

テクラで初開催の前川佐知さんの個展。、前川さんはラオスと日本を行き来しながら、少数民族の昔ながらの生活が今で残るタイドン族の5人のお母さんと一緒に、手仕事ので作られたとても優しい布づくりをされています。

前川さんとの出会いは数年前、ラオスから一時帰国しているところにご縁を頂き、店頭で少しづつご紹介してきました。昨年コロナ禍の為、緊急帰国した前川さんにお会いし、いろいろラオスの事を伺っていく中でこれはテクラで一度皆様に知ってもらえるようにご紹介したい!と思い今回、展示会をさせて頂けることになりました。

前川さんと一緒に布づくりをするタイドン族の5人のお母さん

前川さんはラオスと日本を行き来し16年となります。パックパッカーでラオスを訪れ、その後ラオスの職業訓練学校で働いた後、帰る前にバイクでラオス中を回っているうちに、各少数民族の暮らしや布織の文化に触れ、タイドン族のこの村に縁も持つことになりました。

急速にラオスも発展していく中、まだ昔ながらの暮らしが残るこのタイドン族の村でこの生きた布を織る暮らしや技術が残っていけばいいなと思いながら(ご飯を食べるのと同じくらいこの布づくりは当たり前のことで誰も記録していないことに危機感を覚えているそうです)今お母さんたちと布づくりをしています。

藍の収穫に行く様子
糸をつむぐ佐知さん
経糸を整経する佐知さん

日本の大学で布づくりを学んだ佐知さん、織機への経糸をはる「整経(せいけい)」は佐知さんが行い、その先はお母さん達が織っていきます。このタイドン族には縞模様が3種類しかなく、新しい模様は佐知さんが考え作るそうです。

この村では「白い布」が貨幣のように大事されています。嫁入り道具にも白い布を持っていき、お葬式では参列した人に白い布を配る。それをみんな頭の上にのせてる、故人の横には白い布が積まれており故人がなくなる前にどれだけ勤勉に布づくりをしていたのかがそれでわかり、その人自身が作った布で評価される。

そんな背景があるからこそ、売るためではなく家族のために作る布は美しさをもつそうです。小さな子供も糸車を回し、村のあちこちで女性たちが布づくりをする風景が今でも残っている。そんな理想的な村にある偶然で佐知さんは出会い、お母さんたちと布づくりをしています。

今回のDMは読み物形式でつくりました(ただいま印刷中)

店主手書きのDMです。一部カットすると読み物になります。

前川さんが村のお母さんと、昔ながらの手仕事で作った暮らしになじむ布。是非皆様の暮らしの中に取り入れて頂けたら嬉しいです。

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