うつわ暮らしの道具 テクラ

うつわ暮らしの道具 テクラ

Exhibition
展示会

2025.06.28-2025.07.06

倉敷の仕事展

 || 須浪隆貴 -須浪亨商店 いかご- || || 今吉俊文 -今吉商店 花ござ- ||

|| 三宅康太 -倉敷青木窯 焼物- ||

⁡6月28日(土)-7月6日(日) 13:00-17:00  OPEN【会期中のお休み 7/1(火)-2(水)】

⁡【須浪隆貴さん ご在廊日 6/28(日)】【三宅康太さん ご在廊日 7/6(日)】

⁡【今吉俊文さんのご在廊はございません】

美しい手仕事が今も息づく町、岡山県倉敷。日々の暮らしに寄り添う品をこの地でコツコツと作り続けていらっしゃる皆様の仕事をご紹介させて頂きます。

【い草の籠 “いかご”】【須浪隆貴さん -須浪亨商店-】

“い草”の一大産地であった倉敷ではその素材を生かした”い草製品”の製作に携わる家が多くありました。そのような中1886年に創業された須浪家では花ござと呼ばれる敷物と共にその製作には不向きな短い丈のい草を素材にい草の籠”いかご”を作られていました。い草を撚った縄を機織り機で織り上げ織り上がった反物状の物を立ち上げ生み出されるいかご達。かつて現地では買い物かごとして多くの家庭で活躍していました。しなやかで軽やかないかごは現代においても買い物籠としてはもちろんの事お出掛けのお供やお家の収納籠として普段から気負いなく使い続けられる愛らしい暮らしの道具です。今展ではテクラオリジナルとして作って頂いた革巻きいかごをはじめ定番的に作り続けられている手提げ籠展示会ならではの一点物の大きな籠テクラでは初めてご紹介させて頂く収納籠びんかご、スイカかごなど表情豊かにご覧頂けます。

⁡【い草の敷物 “花ござ”】【今吉俊文さん -今吉商店-】

倉敷のい草の歴史は深く江戸時代まで遡ります。はじめは畳表など素朴な物が主流でしたが明治に入って染色したい草を使って柄を織り出す実用性と美しさを兼ね備えた花ござが登場すると日本全国に留まらず、海外でも人気を博し盛んに輸出されるようになるなど国内の花ござ生産を担う場所となりました。しかしながら日本の生活様式の変化による需要の減少また海外への生産拠点の変更などにより多くの織元さんが辞められていく中で1897年創業の今吉商店さんはい草の仕事を後世へと繋いでいく為に尽力されてきました。かつては織り機の音が町中から響いていた倉敷でただ一軒、花ござの製作を続けられている今吉商店さん。5代目の今吉俊文さんはその灯火が消えてしまわぬようい草の栽培にも向き合い、染色、製織、製品化まで想いをもって取り組んでいらっしゃいます。

⁡年々暑くなる日本の夏。さらりと涼感のある肌触り湿度を調整してくれるい草の特性現代の暮らしにこそより一層心地良く寄り添ってくれる敷物です。今展ではお部屋を心地良く楽しく彩ってくれる花ござを表情豊かにご紹介させて頂くと共に自社栽培されたい草を素材に生み出される夏の夜のお供に最高な”寝ござ”をはじめコースターやランチョンマットにおすすめの小物達を柄や色合い様々にご覧頂けます。

【期間中、花ござのオーダーを承ります】

一畳サイズを中心にすぐにお求め頂ける物を多数ご用意しておりますがご用意の無い色柄やサイズ(二畳,三畳サイズ)の物につきましては店内にある品物を見本としながらご注文頂けます。8/上旬-中旬仕上がり予定

⁡【 倉敷の焼物 】【 三宅康太さん -倉敷青木窯- 】

三宅君とは修行先の森山窯さんで初めて出会いました。1995年生まれの三宅君。いま思うと当時はまだ20代半ばだったのですね。会うたび作られた物を見せて下さったりと物作りに前向きに楽しく取り組まれている姿に大きな希望を感じていました。その後出身地である地元倉敷へ戻り惜しまれつつ閉窯された羽島焼窯元を譲り受け2024年に”倉敷青木窯”を開窯された三宅君。独立された折には共にお仕事ができればと願っていましたのでとても嬉しく思っています。先達の仕事に学び、敬意を払いつつ自ら掘られた倉敷の土を用いながら生み出される物作りへの喜びを感じる三宅君の作品。倉敷の焼物達。日々の暮らしに喜びと倉敷の物作りに希望添える三宅君の作品にぜひ一度触れて頂けたらと思います。三者三様の”倉敷の仕事”土地や素材や暮らしに真摯に向き合い生み出される働き者で愛らしい作品達の魅力を感じて頂けるような日々となりましたら幸いです。

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