
CALICO : the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS
”CALICO(キヤリコ)とは、職人や生産団体、デザイナーと共に、インド亜大陸に伝わるカディ(手紡ぎ・手織り綿布)やジャムダニ織、手刺繍、伝統染などの布、また原種コットンなどの素材を新しいスタンダードにしようとするデザイン活動。また、そのような手触りの悦びを失って久しい私たちの日常に豊かな布や衣服の文化を取り戻し、未来に繋がる新しい布世界を創ろうとする祈りの名でもある。”

ここ数年、個人的に夢中になっているインドの手仕事。
小林史恵さんが代表を務めるCALICO(キヤリコ)は、インドやバングラデシュ、各地の作り手を訪ねてコミュニケーションをとりながら、素晴らしい手仕事の布をご紹介して下さっています。社会性のある視野をもち、利害を越えてその活動に身を投じていらっしゃる小林史恵さんの想いには、尊敬の念を感じずにはいられません。

「服を作ることは、女性の美しさを神に捧げる仕事、美への奉仕である」
ひと刺しひと刺しが繋いでいく伝統と暮らし。そんな高い精神をもってインド素材の良さを活かし、細部にまで惜しみなく手仕事を施したウェア達。驚くほど軽くて、着やすくて、デザインも生地の持つ力も着れば着るほど、そして知れば知るほど虜になっていく。こんな美しく細かい模様や、その生地そのものが人間の手で作られ、それを纏うことができる喜びを感じます。


作られたものに込められた想いや、その背景にあるストーリーを感じながら、心地良く感じる物を身近に置き、大切に使い続ける事は、それを使う自分自身にも愛情を注ぎ、大切にする事へ繋がるのだろうなと最近常々そう思います。
そしてこれからの時代を歩んでいく中で、自らを満たし喜びと共に歩んでいく事がより大切になっていくのだろうと。

小林史恵さんが日本とインドを行き来しながら、次世代に残る美しい手仕事を守り育てたいとの願いから形作られるキヤリコの品々もまた、日々に喜びを添え、心満たしてくれる物なのだという想いを、ご覧下さる皆様の輝く笑顔を拝見しながら日に日に強くしています。


